
はじめまして。
「晴れと家(はれとけ)」の運営者、管理栄養士のさくらです。
私は大学を卒業した後、病院で9年、介護施設で9年。あわせて18年間「食べること」の現場に立ってきました。
肩書きは管理栄養士だけ。私にあるのは、18年間ずっと現場に立ち続けてきた事実です。ただただ、おいしい食事とお年寄りに楽しんでもらえるイベント企画に全力を注ぐ毎日。
さくらもはや寮母さんのような気持ちで働いてます。
「エサみたいね」と言われた日
新卒で病院に勤めていた頃。私が献立を立てた食事を前に、入院中の患者さんが、ぽつりと言いました。
「エサみたい」
悔しいはずなのに、反論できませんでした。
「すみません……」


技術も心も未熟だった、当時の私は謝ることだけでした。
誤解しないでほしいのですが、患者さんが悪いのではありません。毎日出される食事と向き合う患者さんの、いちばん正直な感想です。だからこそ、深く私の心に刺さりました。
あの一言は、18年経ったいまも、私の原点です。
それから18年、献立と向き合う毎日。
私は厨房で鍋を振る料理人ではありません。
施設側の管理栄養士として献立を立て、調理を担ってくれる給食会社の仲間と一緒に、一皿ずつ食事を磨いていく。それが私の仕事です。
「施設の食事を、エサで終わらせない」。それだけを決めて、病院で9年、介護施設で9年、献立を立て続けてきました。
いちばん手間のかかる、きざみ食やソフト食の見た目にもこだわってきました。噛む力が弱くなった方の一皿こそ、いちばん美しくあるべきだと思うからです。


いまの施設の食事は、おかげさまで大好評です。
どのくらい好評かというとですね、おいしく食べすぎて太ってしまう利用者さんが出るほど(栄養管理の担当としては、ちょっと複雑ですが)笑。



100歳を超えていても、体重ってまだ増えるんですよ?びっくりしますよね。
そうそう。
退所された方が「またあの食事が食べたい」と、施設に戻ってこられたこともあります。
本当にうれしかったな。
18年現場にいて、確信していることがあります。
「食べる楽しみ」さえ残っていれば、人はもう一度元気になれる。
最近は施設のSNSも任されるようになりました。
「あそこの施設のごはん、おいしいらしいよ」という口コミを町に広げるのが、いまのひそかな野望です。
なぜ「晴れと家」を始めたのか


現場にいると、面会に来られたご家族とお話する機会がたくさんあります。そこで何度も聞いてきた言葉を1つご紹介させてください。
「ここに入れてよかったな、って母の顔を見てると思います」
親を施設に預けるって、罪悪感を抱えている方が本当に多いのです。自分で看るべきだったんじゃないか……と。
でも、考えてみてください。限界まで頑張って、心をすり減らして、笑顔で親に会えなくなってしまったら──
それは、誰のためになるのでしょうか。
現場の人間として、はっきり言えます。
預けるのと、見捨てるのはまったく違います。
親御さんの日常をプロに任せて、あなたは「笑顔で会いに来る家族」に戻る。それは立派な、前向きな選択です。
「晴れと家(はれとけ)」に込めた意味
「晴れと家」という名前には、私のちょっと熱い想いを込めました。
1%のハレ(ご馳走や特別な日)より、99%のケ(毎日の食事)
親御さんが365日、ふつうの食事をふつうに完食できる「家」を見つけてほしい。良い施設とそうでない施設を見分ける目は、現場に18年いた人間なら持っています。
このブログで、私が伝えられることをすべて書いていくことにしました。
このブログで書いていくこと
- 【ケの日常】その一皿に「いのち」はあるか ── 施設の食事のリアルな話
- 【裏鑑定】現場18年目の目利きを伝授 ── 献立表・匂い・きざみ食から施設を見抜く方法
- 【晴れの納得】後悔のない未来を選ぶ家探し ── 決断を前にした方へ
最後に、あなたへ


ここまで読んでくださったあなたは、親御さんの施設のことを、真剣に調べている方だと思います。その時間そのものが、もう十分に親孝行です。罪悪感は、ここに置いていってくださいね。



あなたの心が晴れる「家」を、一緒に見つけましょう。
最後の最後に、ひとつだけ白状させてください。事情があって、このブログのことを、いまはまだ職場のみんなには話せていません。
でも、いつか「私の勤める施設はココです!」と胸を張って言える日まで、ここを自慢のブログに育てていくつもりです。よかったら、見守っていてくださいね。
施設に預けるか選びをこれから始める方は、まずトップページの「後悔しない施設選び」から読んでみてください。私が見学のときに必ず確認する、3つのポイントをまとめています。
