- 食事の写真はどこも立派で迷う
- 見学の前に少し下調べがしたい
- 細かく聞いて「うるさい家族」と思われたくない心配
大切な人の施設探し。パンフレットを何冊も並べて迷っていませんか?
さくら大丈夫です。難しい知識はいりませんよ
私は病院と介護施設の現場に18年立ってきた管理栄養士です。その献立表を「考える側」にいた人間として断言します。献立表を見れば、施設の食事への本気度がわかります。
この記事では、献立表の見方と、行事食の裏話、そして少し専門的な「きざみ食」の話まで、現場の裏側とセットでお伝えします。
老人施設の見学で献立表を見せてもらう


「献立表なんて見せてもらえるの?」と思われたかもしれません。
献立表は「見せてください」と言えば、たいていの施設は見せてくれます。むしろ、見せてくれない施設があったら、ちょっと違和感があります。
掲示だけで配布していない施設もあります。まずは「献立表は掲示されていますか?」と聞いてみましょう!



遠慮しなくて大丈夫。ご家族に食事へ関心を持ってもらえるって、献立を考えた側としてはうれしいです!
3つのチェックポイント
- 季節感
- 旬の野菜が使われている?
- あきらかに季節はずれな献立はない?
- 汁物の種類
- 汁物の種類が豊富なら、栄養士さんがこだわってるかも!
- 豚汁やけんちん汁、コーンスープなどの日がある?
- 果物の有無
- まったく出てこない施設は少し注意
- 旬の果物があればベスト!
近年は食材費高騰への対応に、どこの施設も苦しんでいます。
フルーツをだしたくても出せない場合もあるので、フルーツがない=手抜き!とは言い切れません。気になるときは、「果物が出る日もありますか?どんなものですか?」と質問してみましょう。



私は「炊き込みご飯の頻度と、和え物のような小鉢」へのこだわりも気になる!手間がかかるわりに目立たないからこそ、こだわりがみえるんやよねぇ
品数は施設によって差があるので、これだけは必須!とは正直言い切れません。私の勤めている施設では以下のような品数です。
- 朝食
- ご飯・味噌汁・中鉢・小鉢
- 昼食、夕食
- ご飯・汁物・主菜・中鉢・小鉢(デザート)
- おやつ
- 午前に乳酸菌飲料
- 午後は個包装系おやつ
豪華な行事食の写真に安心しない


パンフレットやInstagramに載っているクリスマス料理やお正月のおせちを見ると、「家よりごちそうじゃん」と思うかもしれません。我が家よりごちそうな日ばかりです(笑)



でもね、よく考えてみると行事食は月に1回程度。ある意味、豪華で当たり前なのかも。
行事食以外の日を見る
本当に見るべきは残り29日の、ふつうの3食のほう。だからこそ、先ほどの献立表なんです。写真は1日を切り取りますが、献立表は1か月まるごとを写します。
誤解しないでほしいのですが、行事食を否定したいわけではありません。その日を楽しみに待つことは、大げさではなく生きる希望になります。
ただ、施設選びの判断材料にするなら、豪華な1食より、ふつうの29日間です。



たった1回の行事食より、毎日の食事が安心して食べれる方が私はうれしいな。
昼食時間帯に「きざみ食」を見せてもらう


最後は少し専門的な話です。
見学の時間を選べるなら、昼食の時間帯を狙ってください。実際に提供されているお食事の雰囲気を、遠くからでも見てみてほしいです。
きざみ食は、ふつうの食事を細かく刻んで仕上げるお食事。厨房内では手間がかかる反面、手を抜きやすい一皿です。
刻み食は盛り付けが命
同じきざみ食でも、ディッシャーで品よく盛ればフランス料理のように見えますし、スプーンでドサッと盛れば……?
エサに見えます。



「きざみ食が美しい施設は、すべてが美しい」。少しおおげさかもしれませんが、18年現場にいた私の結論です。
誤嚥への配慮から※きざみ食をあえて出さない施設も増えています。「刻み食がない=手抜き」ではありません。その場合「刻み食がないのはどうしてですか?」と聞いてみるのもアリですね。
まとめ|献立表には365日の「ふつうの食事」が写っている


- 献立表は「見せてください」と言っていい
- 見るのは季節感・汁物・果物の3つ
- 行事食の写真に安心しない
- 判断材料は、豪華な1食よりふつうの29日間
- きざみ食の美しさを見る
- 手間のかかる一皿にこそ、本気度が出る
共通しているのはひとつだけ。
パンフレットに載っている情報ではなく、載らない日常を見る。
大切な人がこれから365日食べて、暮らしていく場所です。豪華な料理より、ふつうの毎日がちゃんとしている「家」を選んでくださいね。
見学当日に見てほしいポイント
廊下の香りやスタッフの表情、質問の答えの具体性については、こちらの記事にまとめています。献立表のチェックポイントと一緒に読んでおくと安心です◎
>>見学当日の3つのチェックポイント
施設に預けることに迷いや罪悪感がある方は、こちらの記事を読んでいただけると気持ちが少しラクになるかもしれません。



あなたと大切な人の心を晴れにする「家」、一緒に探しましょう🌸




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